電磁シールド特性 (例)
 

 

CMCの電磁波吸収特性を検討するため、次に示す装置を用いました。
この装置により、電磁波のうち磁場成分の透過減衰を測定した結果を以下に紹介します。

(図提供:岐阜大学 元島研究室)

 


電磁波吸収特性評価用CMCとして、繊維長の異なる3種類のCMCを用いました。これを2液硬化エポキシ樹脂に混合し、φ30mm x 厚3 mmのディスクを作成し、これを測定用サンプルとしました。これらの0〜1GHz(0〜1000MHz)の電磁波吸収特性の評価をしたところ、繊維長の長いCMCほど高い磁場減衰を示しました。

(図提供:岐阜大学 元島研究室)

CMCを熱処理したサンプルについて評価を行ったところ、熱処理していないCMCと比較して磁場の減衰する帯域が広くなりました。
また、熱処理の温度が高いほど減衰帯域が広くなりました。
さらに、CMCを酸化処理したサンプルを用いたところ、熱処理したCMCよりもさらに広い減衰帯域を持つようになりました。
下の図は、(a)無処理のCMC、(b)低温熱処理したCMC、(3)高温熱処理したCMC、(4)酸化処理したCMC、の電磁波吸収特性を示しています。

(図提供:岐阜大学 元島研究室)

CMCを塩化チタンと高温で接触させることで、繊維が炭化チタンで構成されるカーボンコイルを合成することが出来ますが、このチタン化にともない、減衰帯域が広くなるという結果を得ております。

(図提供:岐阜大学 元島研究室)


 

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